天敵御曹司は純真秘書に独占欲を刻み込む~一夜からはじまる契約結婚~
その後、片付けもすべてやってくれて、あろうことかお風呂まで一緒にはいるという龍一郎さんに、私は慌てて首を振る。
「無理です! 恥ずかしい」
浴室の前まで肩を借りて行ったものの、私と龍一郎さんはそこで押し問答していた。
「佐知の身体はもう見てる」
サラリと言った龍一郎さんに、私は思いのまま言葉を投げ告げた。
「最後までしてないじゃない」
そこで龍一郎さんがハッとしたように私を見た。
「覚えてるのか?」
「あっ……」
お互いあやふやなに言及してこなかったが、どうやら認識がいろいろとこれに関しても食い違っている。