天敵御曹司は純真秘書に独占欲を刻み込む~一夜からはじまる契約結婚~
翌日、どう考えても一緒に3日も休むことなどできる訳なく、私の足も骨折をしているわけでもないし、一緒に出勤をした。
相変わらず会社では涼しい顔の龍一郎さんを少し盗み見しつつ、私は周りの同僚に迷惑を掛けたことを詫びに行く。
「もう大丈夫なの?」
同じ監査の先輩に言われ、私も包帯の足を見せつつ笑顔を向けた。
「捻挫なので大丈夫です」
「それにしても、若林さん部長と一緒に出勤してなかった?」
先輩の言葉に、私は返事に困ってしまい曖昧な表情を浮かべる。
「たまたまよね。部長って本当に私生活が謎よね。でも昨日はあの部長が慌てたのよね。何かあったのかしら」
二人で来出勤しても一向に疑われないことに、少し複雑な思いにもなりつつ私は相槌だけうちその場を逃げるように後にした。