天敵御曹司は純真秘書に独占欲を刻み込む~一夜からはじまる契約結婚~
龍一郎さんと言えばいつも通りに見えつつ、逐一私の行動に目を光らせていて、仕事もデスクワークしか回さなかったり、お昼まで買ってきたりと、歩かせないようにしているのが解る。
本当に心配性で過保護だ。昨日はあの後、お互い真ん中に大きなクッションを置いて、手をつないで眠った。
一緒に眠りたい私と、足を万が一蹴りでもしたらという龍一郎さんとの話し合いの末だ。
しかし、朝やはり私は龍一郎さんにぴったりくっついていたせいで、龍一郎さんは今日も少し眠たさそうだ。
申し訳ないことをしてしまったが、龍一郎さんは気にしなくていいと笑っていた。
今日は自分の部屋で寝なければそんなことを思いながら、パソコンの入力を急ぐ。
「若林、もう少し待てるか?」
昨日休んだせいで、やはり仕事が立て込んでいるようで、龍一郎さんがため息交じり私をみた。
「手伝いますよ」
そう伝えれば「二人で早く帰ろう」と言ってくれた。