天敵御曹司は純真秘書に独占欲を刻み込む~一夜からはじまる契約結婚~
「条件?」
やはり何かをさせられるのだろうか? 別に条件まであるのなら結婚をしてくれなくてもいいのに。
そうは思うもこの東京の生活も捨てたくないし、お見合いもしたくない。
「どんな条件ですか?」
恐々聞けば意外な言葉が返ってきた。
「俺のことは詮索するな」
「え?」
意味が解らず聞き返すもそれだけを言うと、部長はキッチンへと歩いていってしまいため息が漏れる。
そこでふと思い出す。舞子は大丈夫だっただろうか?
スマホを取り出してメッセージを送れば、舞子も記憶が曖昧のようだが、どうやら私のようなことはなく、自分の家で寝ていたとのことでホッとする。
私のことを尋ねられるも、今の状況をどうやって伝えればいいのかわからず、大丈夫だったとだけ答えて電話を切ってため息を付いた。