天敵御曹司は純真秘書に独占欲を刻み込む~一夜からはじまる契約結婚~

「ねえ、龍一郎さん」
「なに?」
今なら聞ける気がして、ゆっくりと口を開く。
「こうして本当の夫婦になっていけますか? 龍一郎さんは迷惑じゃない?」
ドキドキと心臓がうるさい。この答えを聞くのは本当に勇気がいる。
でも、もっと私は彼に近づきたい。そう思ってしまっている。

彼に思っている人がいることも知っている。 

でも、こうして少しず一緒に居れば、何か関係が変わるかもしれな。
そんな気持ちを込めてジッと彼の瞳を見た。

「迷惑じゃないよ」
そのセリフと同時にギュっと握られた手に力が込められる。それが返事だとわかり安堵して私も握り返した。
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