天敵御曹司は純真秘書に独占欲を刻み込む~一夜からはじまる契約結婚~
それからもいろいろな店を見て回り、美味しいものをたくさん食べた私たちは川沿いに座っていた。
大満足の私は、隣に座る龍一郎さんに視線を向ける。
「本当に仕事が忙しいのに連れてきてくれてありがとうございます」
「俺こそどこにも連れて行けてなくて悪かった」
まさかそんな風に思ってもらっているとは思わず、私は驚いてしまう。
「全然大丈夫ですよ。でも今日つれてきてもらって嬉しかったです」
キラキラと光る川浪がとてもキレイでしばらく、無言で見ていた。もうすぐ夕方になろうとしている、もうすぐ帰る時間だろう。
「じゃあ、行こうか」
その言葉に、残念な気持ちで目の前の景色を焼き付けるように見た後、コインパーキングに止めていた車に乗り込んだ。