天敵御曹司は純真秘書に独占欲を刻み込む~一夜からはじまる契約結婚~
「本当に楽しかったです。ありがとうございました」
運転席でハンドルを握る彼に心からの言葉を述べると、今日の夕飯は私が作ろうと考えていると、今まで来ていた道を帰らず、箱根の山に向かっていることに気づいた。
「龍一郎さん?」
呼びかければ特に返事はなく、そのまま車は進んでいく。
少し走ると趣のある門を車が潜り、私は驚いてしまう。
「たまにはいいだろ?」
「え?」
まったく意味がわからず聞き返しつつ、周りを見ていると車が静かに停車すると和服をきた女性と、スーツの男性が視界に入ってきた。