天敵御曹司は純真秘書に独占欲を刻み込む~一夜からはじまる契約結婚~

独占欲のような言葉を言ってくれる龍一郎さん。今、私のことをどう思っている? それを聞きたい気持ちが強いが、なぜか心の片隅に残る不安。あの電話の相手は?

それに、何がとは言えないが、まだ龍一郎さんの心をすべて見ていない気がした。
そしてそれはとても重要な事のような気がする。

始まりがあんな感じだったからこそ、確かめられない彼の本音。しかし、少なからず大事にはしてくれているとは思う。

少しずつでいい。本当の愛のある夫婦になりたい。私はそう思うと、少し落ち着いてきた自分の心臓の音と一緒に大きく息を吐いた。
もっと近づきたい。それが私の今の素直な気持ちだ。時間はある。ゆっくりでいいから龍一郎さんが心を開いてくれるのを待とう。そう思うと私は少しの間目を閉じた。
< 76 / 191 >

この作品をシェア

pagetop