天敵御曹司は純真秘書に独占欲を刻み込む~一夜からはじまる契約結婚~

その後も強烈な快感を送り込まれ続けて、私はただ喘ぐことしかできない。
自分で仕掛けたこととはいえ、後悔してももう遅い。龍一郎さんはもはや私の知っている彼ではなく、ただ一人の男の人だった。

甘いしびれが全身に広がり、私がぐったりとすると龍一郎さんは私をギュッと抱きしめた。
どうして? 最後までしないの?

そんなことを思ったが、私は酔いと快感と龍一郎さんの温かい腕の中で意識を失うように瞳を閉じた。

「佐知……。俺は……」
なぜか切なく聞こえたその声の意味を聞きたいのに、私は声を出すことができなかった。
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