天敵御曹司は純真秘書に独占欲を刻み込む~一夜からはじまる契約結婚~
温かいぬくもりに包まれ、ぐっすりと眠った気がして目を開けると、乱れていない綺麗なままのベッドが目に入った。
そこで不意に昨日のことが鮮明に頭をよぎる。酔ってはいたがどうやら今回は完全に覚えていた。
熱い瞳も、触れる手も、唇も、すべてが熱かった。でも……。
そこで少しだけ不安が襲う。昨日、龍一郎さんは私を最後まで抱かなかった。
私がまたもや迫ったせいなのか、そして最後に聞こえた声は何を言おうとしていたのか。
暗い気持ちになりそうだったが、こうして抱きしめて一緒に眠ってくれたことに安堵する。
少なからず、私に触れることが嫌なわけはなさそうだ。