地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「ああ、来たね。待っていたよ、美来さん」
「どうして……?」
あたしの疑問の声に稲垣さんは無害そうな笑顔を見せる。
「俺がここにいるのが不思議? まあ、そうだよね。ずっと隠して来たし」
「なん、で……?」
瞬きも出来ずその姿を見つめる。
どうしてここにいるのかも疑問だけれど、彼の存在感にも疑問を抱く。
だって、今あたしは稲垣さんが声を発する前に彼の存在に気付いた。
今までだったらそれはあり得ないことで……。
「ああ、俺に存在感があるのも不思議? そうだよね。それもずっと隠してきたから……もう何年も」
低くなった声と共に目にも昏い影が映りこむ。
知らない。
あたしはこんな稲垣さん、知らない。
「あいつらが来るの、もう少しかかるみたいだしね。せっかくだから色々教えてあげるよ」
もう会うこともないだろうし、と続けられて警戒心が急上昇する。
あいつらって誰のこと?
もう会うことはないって、何をするつもりなの?
逃げた方がいい。
直感でそう思う。
でもどうして稲垣さんが香梨奈さんに連れて来られた先で待ち構えていたのか理由が知りたい。
何より、香梨奈さんの手にあるナイフはまたしのぶの顔の方に向けられていたから……。
どちらにしろ逃げられる状態じゃなかった。
「どうして……?」
あたしの疑問の声に稲垣さんは無害そうな笑顔を見せる。
「俺がここにいるのが不思議? まあ、そうだよね。ずっと隠して来たし」
「なん、で……?」
瞬きも出来ずその姿を見つめる。
どうしてここにいるのかも疑問だけれど、彼の存在感にも疑問を抱く。
だって、今あたしは稲垣さんが声を発する前に彼の存在に気付いた。
今までだったらそれはあり得ないことで……。
「ああ、俺に存在感があるのも不思議? そうだよね。それもずっと隠してきたから……もう何年も」
低くなった声と共に目にも昏い影が映りこむ。
知らない。
あたしはこんな稲垣さん、知らない。
「あいつらが来るの、もう少しかかるみたいだしね。せっかくだから色々教えてあげるよ」
もう会うこともないだろうし、と続けられて警戒心が急上昇する。
あいつらって誰のこと?
もう会うことはないって、何をするつもりなの?
逃げた方がいい。
直感でそう思う。
でもどうして稲垣さんが香梨奈さんに連れて来られた先で待ち構えていたのか理由が知りたい。
何より、香梨奈さんの手にあるナイフはまたしのぶの顔の方に向けられていたから……。
どちらにしろ逃げられる状態じゃなかった。