地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「そうだな、まずはどうして俺に存在感があるか。その答えは簡単だ。ずっと気配を消してたからだよ」
「は?」
「俺、昔から存在感を消すのが得意だったんだ」
かくれんぼでもしようものなら、ずっと見つけられないどころかそのまま忘れられてしまうくらいに。と稲垣さんは語る。
ずっと気配を消していたから、存在が空気とまで言われるようになっていたらしい。
「えっと……じゃあ今の存在感がある方が通常状態ってことですか?」
「ああ、そういうこと」
「何でそんなこと……」
存在を認識されないというのは不便なんじゃないだろうか?
かくれんぼの話だってそうだし、困ることの方が多いようにしか思えない。
困惑するあたしに稲垣さんは今まで見たこともないような笑みを浮かべた。
種明かしを楽しむような、嘲るような、そんな笑みを。
「そりゃあ? こうして裏で色々動くためだよ」
「っ!」
「俺はね、何としてでも司狼――いや、八神家と如月家を対立させなきゃならないんだ」
笑みを真面目な顔に変えて、強い意思をその目に宿して彼は語る。
突然当人たちではなく家の話になって戸惑ったけれど、稲垣さんの行動の理由がそこにあるのならと黙って聞いた。
「は?」
「俺、昔から存在感を消すのが得意だったんだ」
かくれんぼでもしようものなら、ずっと見つけられないどころかそのまま忘れられてしまうくらいに。と稲垣さんは語る。
ずっと気配を消していたから、存在が空気とまで言われるようになっていたらしい。
「えっと……じゃあ今の存在感がある方が通常状態ってことですか?」
「ああ、そういうこと」
「何でそんなこと……」
存在を認識されないというのは不便なんじゃないだろうか?
かくれんぼの話だってそうだし、困ることの方が多いようにしか思えない。
困惑するあたしに稲垣さんは今まで見たこともないような笑みを浮かべた。
種明かしを楽しむような、嘲るような、そんな笑みを。
「そりゃあ? こうして裏で色々動くためだよ」
「っ!」
「俺はね、何としてでも司狼――いや、八神家と如月家を対立させなきゃならないんだ」
笑みを真面目な顔に変えて、強い意思をその目に宿して彼は語る。
突然当人たちではなく家の話になって戸惑ったけれど、稲垣さんの行動の理由がそこにあるのならと黙って聞いた。