地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「俺の家はね、長年製薬に関する会社経営をしていたんだ」
でも、約三年前にとある薬品の試験が中止を余儀なくされ、経営悪化に陥ったのだそうだ。
そのままでは立ち行かなくなるため、資金があるうちにと認知症関連の薬の開発に力を注いだという。
「でも少ししてから、八神家と如月家の経営する会社が業務提携をしてまさに同系統の製薬研究を始めるという情報を兄が入手したんだ」
そちらの方が大手だったし、タッグを組むとなると先に稲垣さんの家の会社よりも良いものを作り出してしまう可能性が大きかった。
だから、稲垣さんは兄と一緒に業務提携が上手くいかないよう動いていたのだそうだ。
「そんな……だとしても、八神さんと如月さんには直接関係ないですよね?」
良い薬を作る邪魔をしているようなものだからそれ自体にも拒否感を覚えたけれど、それよりも理解出来ないことがあったので聞いた。
八神さんも如月さんも確かにそれぞれの家の御曹司ではあるけれど、跡取りではないし直接の関係はそこまでない。
それなのにどうして二人を仲違いさせようとするのか……。
「直接的には関係ないだろうけれど、それぞれの家が絡む以上全く関係ないわけじゃない」
稲垣さんは昏い目のまま、ニヤリと嗤う。
でも、約三年前にとある薬品の試験が中止を余儀なくされ、経営悪化に陥ったのだそうだ。
そのままでは立ち行かなくなるため、資金があるうちにと認知症関連の薬の開発に力を注いだという。
「でも少ししてから、八神家と如月家の経営する会社が業務提携をしてまさに同系統の製薬研究を始めるという情報を兄が入手したんだ」
そちらの方が大手だったし、タッグを組むとなると先に稲垣さんの家の会社よりも良いものを作り出してしまう可能性が大きかった。
だから、稲垣さんは兄と一緒に業務提携が上手くいかないよう動いていたのだそうだ。
「そんな……だとしても、八神さんと如月さんには直接関係ないですよね?」
良い薬を作る邪魔をしているようなものだからそれ自体にも拒否感を覚えたけれど、それよりも理解出来ないことがあったので聞いた。
八神さんも如月さんも確かにそれぞれの家の御曹司ではあるけれど、跡取りではないし直接の関係はそこまでない。
それなのにどうして二人を仲違いさせようとするのか……。
「直接的には関係ないだろうけれど、それぞれの家が絡む以上全く関係ないわけじゃない」
稲垣さんは昏い目のまま、ニヤリと嗤う。