地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「……ってことは、二年前も……?」
業務提携の邪魔をし始めたのが約三年前だとするなら、二年前の抗争も二人の対立を激化させるためだったんじゃないだろうか。
あのときも何人かがナイフを持ち出していた。
八神さんと如月さんも想定外のことみたいだったから、きっとあのときも稲垣さんがそそのかしたんだろう。
稲垣さんは「そうだよ」と肯定すると表情を一変させる。
香梨奈さんと同じような、昏い目に憎しみを宿らせてあたしを睨んだ。
「そして、その二度にわたる抗争を激化する前に治めてしまったのが君だ」
「っ⁉」
「全く、憎らしくて仕方ない。……俺も八神たち同様歌う君に惹かれたよ。でもだからこそ、俺の邪魔ばかりする君が憎らしくて仕方がない」
呪うような憎悪に言葉が出ない。
睨まれているだけで心臓をわしづかみにされたみたいで……怖い。
「でも、もういいんだ」
フッと、憎しみの目が和らぐ。
優しささえ垣間見えるような眼差しに変わり、それが逆に恐ろしかった。
「憎らしい君だけれど、そんな君の存在が今度こそあいつらの対立を激化させるカギになるんだから」
「……どういう、ことですか?」
嫌な予感をひしひしと感じて汗が滲む。
聞きたくないけれど、聞かないわけにはいかなかった。
業務提携の邪魔をし始めたのが約三年前だとするなら、二年前の抗争も二人の対立を激化させるためだったんじゃないだろうか。
あのときも何人かがナイフを持ち出していた。
八神さんと如月さんも想定外のことみたいだったから、きっとあのときも稲垣さんがそそのかしたんだろう。
稲垣さんは「そうだよ」と肯定すると表情を一変させる。
香梨奈さんと同じような、昏い目に憎しみを宿らせてあたしを睨んだ。
「そして、その二度にわたる抗争を激化する前に治めてしまったのが君だ」
「っ⁉」
「全く、憎らしくて仕方ない。……俺も八神たち同様歌う君に惹かれたよ。でもだからこそ、俺の邪魔ばかりする君が憎らしくて仕方がない」
呪うような憎悪に言葉が出ない。
睨まれているだけで心臓をわしづかみにされたみたいで……怖い。
「でも、もういいんだ」
フッと、憎しみの目が和らぐ。
優しささえ垣間見えるような眼差しに変わり、それが逆に恐ろしかった。
「憎らしい君だけれど、そんな君の存在が今度こそあいつらの対立を激化させるカギになるんだから」
「……どういう、ことですか?」
嫌な予感をひしひしと感じて汗が滲む。
聞きたくないけれど、聞かないわけにはいかなかった。