地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「だから弁償出来ないなら今から遊びに付き合えって言ってんだろぉ?」
「だから友達と待ち合わせているから無理です!」
会話が聞こえてくると、しのぶは結構強気で言い返しているのが分かった。
あんな人に絡まれて多少は怖いだろうに、言い返せるなんてすごいな。
そこに、奏が現れた。
「しのぶ、おまたせ。どうしたんだ?」
「あ、奏! 聞いてよ! この人達、そっちからぶつかってきて自分の飲み物で服が汚れたからってあたしに弁償しろっていうのよ!? 理不尽じゃない!?」
奏に感情のまま訴えるしのぶ。
その様子に、別に怖がってはいないのかなと思った。
奏は微笑みをたたえたまま、男達に向き直る。
「それで弁償しろって言うのは無理があるんじゃないですか? 変に注目されるだけだし、もうやめましょう?」
一応冷静に対処したんだろうけれど、ああいうチンピラまがいの人達がそう簡単に引いてくれるとは思えなかった。
案の定、奏は胸倉を掴まれ睨まれる。
「ああ? 途中から来て何ことを収めようとしてんだよ。邪魔なんだよ」
なんて言うチンピラに対してため息をついた奏は、チラリとあたしに視線を寄越した。
ああ、はいはい。
あたしは事前に出しておいたスマホを耳に当て、少し大きな声を上げる。
「だから友達と待ち合わせているから無理です!」
会話が聞こえてくると、しのぶは結構強気で言い返しているのが分かった。
あんな人に絡まれて多少は怖いだろうに、言い返せるなんてすごいな。
そこに、奏が現れた。
「しのぶ、おまたせ。どうしたんだ?」
「あ、奏! 聞いてよ! この人達、そっちからぶつかってきて自分の飲み物で服が汚れたからってあたしに弁償しろっていうのよ!? 理不尽じゃない!?」
奏に感情のまま訴えるしのぶ。
その様子に、別に怖がってはいないのかなと思った。
奏は微笑みをたたえたまま、男達に向き直る。
「それで弁償しろって言うのは無理があるんじゃないですか? 変に注目されるだけだし、もうやめましょう?」
一応冷静に対処したんだろうけれど、ああいうチンピラまがいの人達がそう簡単に引いてくれるとは思えなかった。
案の定、奏は胸倉を掴まれ睨まれる。
「ああ? 途中から来て何ことを収めようとしてんだよ。邪魔なんだよ」
なんて言うチンピラに対してため息をついた奏は、チラリとあたしに視線を寄越した。
ああ、はいはい。
あたしは事前に出しておいたスマホを耳に当て、少し大きな声を上げる。