望月先生は甘くない ~年下ドクターの策略~

しかし、また絢美からの連絡が入る。
『やっぱり彼、他に女がいる』
え? まさか? 柚葉さんにそんな様子を微塵も感じない俺は、絢美に苦笑しつつ否定をするも、絢美は断固として譲らなかった。

『絶対いるわ』
自分で尾行でもしそうな絢美に、俺はもう一度調査を依頼する。

前回の調査では柚葉さんの事は過去の話だったため、たいした報告はなかったが今度は違った。

他の病院の看護師との生々しい写真や、音声。俺は唖然としてその内容を確認する。
絢美との結婚も、大病院の時期院長の座を狙う物だと言っている内容や、昔の女も結婚のために捨てたんだ。たまにしか会わないのに付き合っていると思っててバカな女だった。
そんなベッドの中のピロートークもあった。

『その点、お前は金があればいいもんな』
クスクスと笑いあう男女の声。甘ったるい媚を売るような女の声に吐き気さえ覚える。

同じ男として、殴りたい気持ちを抑えつつ、イヤホンをとり、調査会社の報告書を閉じた。
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