望月先生は甘くない ~年下ドクターの策略~
「何を謝ってるの? 私を妹さんの旦那さんの浮気相手だと思って近づいたこと?」
さすがに冷静にさっきの状況を考えれば、なんとなくそんな気がした。
図星だったのだろう。これでもかというほど望月君は申し訳なさそうな顔をする。
あの酔ったふりも、待ち伏せも、全て意味があり意図的に仕組まれたものだったのだ。
「でも、その前から柚葉さんに好感を持っていたのは本当だ」
必死に説明する望月君。その表情からは嘘はなさそうだ。
それに前から好感を持っていてくれたなんて、それは知らなかった。
少し喜んでしまいそうになるも、私は望月君の腕の中で俯いた。
「また彼と連絡をとらないか見張ってたの? 私に見張れっていいながら反対だったんだ……」
やはり少し仕返しをしたくて、口を開けば望月君は強く抱きしめる。