望月先生は甘くない ~年下ドクターの策略~

「柚葉さんって……」
「ん?」
抱きしめられながら問いかけ返せば、望月君がもう一度私を抱き上げた。

「俺はずっと柚葉さんにはかなわない。ずっと大好きだ」
その夜、千堂さんにも、優弥さんにも、誰にも会わない。
そう約束させられながら、めちゃくちゃに抱かれたのは言うまでもない。

結局、なんだかんだ望月君は甘くない。

まだ整わない息を何度か繰り返していると、望月君は柔らかくキスを落とす。
そして、優しい瞳で私を見下ろした。

「柚葉さん、俺がずっと柚葉さんを守るから、これからも柚葉さんはやりたいことをやればいい」
そう言って、もう一度頬に、額に、そして唇へとキスを落とす。

それはきっといろいろな意味が含まれるのだろう。

「ありがとう」
その気持ちが嬉しくて答えれば、望月君は柔らかく微笑んだ。
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