望月先生は甘くない ~年下ドクターの策略~
すらりとした体形に、スッと通った鼻筋、キリっとした二重の瞼。
どこからどうみても俺の嫌いなタイプで、自分に自信のある女だと思っていた。
ハイスペックの彼氏だの、その他にもたくさん男がいるだの、昔から噂は絶えない人だった。
それはきっと彼女の容姿のせいだとは思うが。
『婚活をしている』
それだけ知れただけで俺の目的はもう終わった。彼女の本当の男関係を知りたかっただけなのだから。
なのにどうして?
自分でも脅す様な真似をして彼女に近づいた理由がわからない。
今では自ら女に触れるだけで嫌悪感を抱いていたが、彼女にはそれを感じなかったからだろうか。
なんにせよ、婚活もカモフラージュだという可能性もある。そんな理由を作り俺は彼女との時間を作ることにした。
「簡単すぎますよ。柚葉さん」
俺は小さく呟くと、自分のマンションへと歩き出した。