望月先生は甘くない ~年下ドクターの策略~
「再発?」
「たぶんね」
それは絶対ないとは言えない、いやむしろそれが起こらないように願うしかない無力な私たち。
ずっと頑張ってきて、完治することだけを考え、前向きに薬も治療も頑張っていたのを見ている。
「あと、数日で検査の日だったみたいだけど、その前に足に痛みが出たみたい」
私ずっと彼を気にしていたのを知っている恭子は、静かに言葉をつづけた。
「だから今日の外来、望月先生の代わりのドクターだから」
その言葉に、私はハッとする。
結衣君のことは気になるが、私はもう今はその現場からは離れてしまった。
気にする資格もなければ、今目の前に来る患者さんのことを考えなければ、そう思うと大きく息を吐いた。