望月先生は甘くない ~年下ドクターの策略~
午前の診療終わり、午後からは予防接種もあるため、何かを食べなければと私は食堂にいた。
あまり食べる気分にもならず、うどんを注文すると窓際に座る。
結衣君はどうだったのだろうか?
そのことが頭をよぎる。私はこの病院にきてから、救命や病棟の看護などずっとハードな生活を送っていた。
それが苦になることなどなかったし、むしろやりがいを感じていた。
しかし、あることがきっかけで私は、それをやめてしまった。
「櫻町さん、食べないんですか?」
ぼんやりしていたのかもしれない、不意に聞こえた柔らかな声に私は顔を上げた。
そこにはいつも通りの望月先生がいて、私は声を上げていた。
「結衣くんは? 大丈夫ですか?」
私の勢いに驚いたようで、彼は少ししたあと小さく頷いた。