望月先生は甘くない ~年下ドクターの策略~
「早めに来てくれたことが幸いしました」
その言葉にホッと安堵する。知らないうちに立ち上がっていた私は、周りに視線に気づいてすとんと腰を下ろした。
「座っても?」
私の返事など聞く前に座っていたのに、一応そう聞いた望月先生に結衣くんのことを安堵したせいもあり何も言わなかった。
「しばらくは入院になってしまうので、また会いにきてあげてください。結衣君も櫻町さんがいないことに、ショック受けてましたよ」
その言葉に私の心の中に申し訳なさが募る。
昔ずっとここにいると約束をしたことを思い出す。
どうして、あの時はあんなに安直に約束をしてしまったのだろう。