望月先生は甘くない ~年下ドクターの策略~
「また私を女避けにしようとしたわよね?」
視線を交わらせないように、うどん食べながら聞けば、最近聞きなれてしまった「さあ?」という返事が聞こえた。
「女は面倒なのよ。やめてよ」
多少の文句を言いたくて口を開けば、意外な返事が返ってきた。
「知ってますよ。だからやめたでしょ?」
その答えは初めは女避けにする気だったと認めている様なものだ。
私の噂なんてろくでもないし、だからと言って仕事で今更何か困ることもない。
むしろ敵に回して困るのは向こうだろう。それを知っているから面と向かって喧嘩を売ってこないわけで。
「いいように使うなら、私の口止めは絶対だからね」
念を押すように言えば、望月先生はジッと私を見た。そして不敵な笑みを浮かべた。