望月先生は甘くない ~年下ドクターの策略~
「言っておきますが、脱がしたのは雨に濡れたから仕方なくです。記憶のない人間に何かするとは思わないでください」
そのセリフにハッとする。当たり前だが服を脱がしたのは彼だろう。
下着姿を見られたことに羞恥が募る。きっと真っ赤になっていたのだろう。なぜか望月君もそっぽを向くと、「患者さんで見慣れてます」そう呟いた。
「子供じゃない」
そう言いながら、私はそそくさとクローゼットから部屋着のシャツワンピを取り出すと着る。
つい漏れた私の言葉に、望月君は少しだけ微笑んだ気がした。
目の前の望月君は、なぜかいつものような雰囲気ではなく、なんと形容すればいいのかわからないが、纏っている空気が穏やかな気がした。
いつものキラキラしている、オーラではなく、これが素なのだろうか?
久し振りに笑った。その言葉をなぜか思い出した。