望月先生は甘くない ~年下ドクターの策略~
「それで? おにぎりでいい?」
「はい」
私はとりあえず今日夜食べるつもりで炊いてあったご飯に、冷蔵庫にあった梅やおかかを入れておにぎりを握る。
それに、簡単にお味噌汁を作った。
こんな時間だし、凝ったものはつくるのも時間の無駄だろう。
そう思い、お茶と一緒にローテーブルに置く。もちろん我が家にダイニングテーブルなどない。
「いただきます」
もう何も言うのを諦めたようで、望月くんは静かにおにぎりに手を伸ばした。
「美味い」
「そう、よかった」
ホッとして言えば、しばらく無言で望月君はおにぎりを口にしていた。