望月先生は甘くない ~年下ドクターの策略~
レストランフロアもあるが、確かにホテルのディナーの方がお値段もはるが、美味しいのは言うまでもない。
「降りて」
望月君の言葉に慌てて頷き降りようとすれば、ベルスタッフにドアを開けられる。
こないだ千堂さんと来たときも思ったが、やはりこの場所は世界が違う気がして緊張してしまう。
望月君は何やらベルスタッフと話をした後、私の横に来るとそっとエスコートするように腰に手を回す。
「ちょっと望月君」
小声で戒めれば、なぜか甘い表情で私を見る彼がいた。
「お詫びしてくださいね。今日は俺の好きにさせてもらいますよ」
「もう……」
いたずらっこのような表情に私も気が抜ける気がした。