嫁ぎ先は水神様~ただ身を投げただけなのに~
神社の宮司さんが、詔をあげる。


その瞬間だった。

お社が、一瞬キラッと光った。

その時、見えたのだ。

るか様が、こちらの様子を伺っている事を。


「るか様……」

私は思わず立ち上がってしまった。

「どうした?つき。」

村人に話しかけられても、私は動かなかった。

るか様は、こっちを見ながら、首を横に振っている。

やっぱり、ときではダメなのだ。


私は走りだすと、お供え物の棚を倒した。

「なにするんだ!つき!」

「やっぱりときでは、ダメよ!」

「何を言い出すんだ!」

私はときの側に行った。

「水神様は、年齢なんて気にしないわ!それに干ばつと水神様は、関係ない!」

「うわわ!つき!止めろ!」

村人は、私を止めようとしたけれど、その時はやてが私の前に立ってくれた。
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