Your PrincessⅡ
クリスの祖父は、交友関係が広く少年騎士団に携わる人間が知り合いにいたので、その人に口を聞いてもらったお陰で、あっさりと入団が決まった。
両親は、驚いていたが「自分のやりたいことならば…」と言って後押ししてくれた。
入団式は校庭で行われた。
50人ほどの生徒の周りを、現役の騎士団が剣を持って、ぐるりと円を作って囲っている。
まるで自分が犯罪者になったようだった。
逃げ出さないように、鋭い目でこちらを見ている騎士団に脅える者が多数いる。
異様な光景だなと思いながらも、クリスはクリストファーの姿を探した。
クリストファーの後ろ姿はすぐに見つかった。誰よりも小柄で色白の男の子が前の方で震えている。クリストファーはキョロキョロと辺りを見回していたが、後ろを向いてクリスと目が合った瞬間。目をひん剝いて驚いている。そして、涙目になって、「馬鹿」と言っているように聞こえた。
残念なことに、クリスはクリストファーと同じクラスにはなれなかった。教室を移動した後、担任の挨拶があり、生徒と先生の一対一の面談が実施された。
クリスは一番最後に名前を呼ばれた。
教室に入ると、担任の男が疲れた顔でこっちを見ている。流石に30人もの面談をしたのだから疲れるのだろう。
先生の前にある椅子に座る。
先生は机に置かれた書類の束から一枚を取り出して「059番」と言った。
クリスは「はい」と返事をした。
「単刀直入に言うが、君は男なのかそれとも女なのか?」
クリスは先生の質問に青ざめていくのを感じた。
先生の持っているプリントにはっきりと「セレーナ・ゴディファー」と書かれているのが見えた。
「お…男です」
両手を拳にしてクリスは先生を見た。
先生はだるそうに、クリスをじっと見た後、
「選ばれし者か」
と呟いた。
「…どういう意味ですか?」
クリスが質問すると、先生は
「君は自分で望んでここに入ったの?」
とクリスの質問には答えてくれなかった。
両親は、驚いていたが「自分のやりたいことならば…」と言って後押ししてくれた。
入団式は校庭で行われた。
50人ほどの生徒の周りを、現役の騎士団が剣を持って、ぐるりと円を作って囲っている。
まるで自分が犯罪者になったようだった。
逃げ出さないように、鋭い目でこちらを見ている騎士団に脅える者が多数いる。
異様な光景だなと思いながらも、クリスはクリストファーの姿を探した。
クリストファーの後ろ姿はすぐに見つかった。誰よりも小柄で色白の男の子が前の方で震えている。クリストファーはキョロキョロと辺りを見回していたが、後ろを向いてクリスと目が合った瞬間。目をひん剝いて驚いている。そして、涙目になって、「馬鹿」と言っているように聞こえた。
残念なことに、クリスはクリストファーと同じクラスにはなれなかった。教室を移動した後、担任の挨拶があり、生徒と先生の一対一の面談が実施された。
クリスは一番最後に名前を呼ばれた。
教室に入ると、担任の男が疲れた顔でこっちを見ている。流石に30人もの面談をしたのだから疲れるのだろう。
先生の前にある椅子に座る。
先生は机に置かれた書類の束から一枚を取り出して「059番」と言った。
クリスは「はい」と返事をした。
「単刀直入に言うが、君は男なのかそれとも女なのか?」
クリスは先生の質問に青ざめていくのを感じた。
先生の持っているプリントにはっきりと「セレーナ・ゴディファー」と書かれているのが見えた。
「お…男です」
両手を拳にしてクリスは先生を見た。
先生はだるそうに、クリスをじっと見た後、
「選ばれし者か」
と呟いた。
「…どういう意味ですか?」
クリスが質問すると、先生は
「君は自分で望んでここに入ったの?」
とクリスの質問には答えてくれなかった。