わたしが最愛の薔薇になるまで
「「薔子さま!」」

 双子が叫んだ。抱き止めてくれたのは蕾だった。「医者を呼べ!」と命じた咲も、心配そうに私を見下ろしてくる。

「蕾、胃の中のものを全部、吐かせて。すぐに」
「分かってる。水を大量に用意させろ」
「いいえ。このままでいいわ、蕾」
「いいわけあるか。どうして、代わりに飲んだ!」

「あなたたちを、愛しているからよ」

 ほろりと涙をこぼすと、声を荒げていた蕾は怯んだ。
 咲も、苦しそうにきゅっと口を閉じる。

 私は、二人の頭を撫でてから、葉室に腕を伸ばす。
 葉室は、椅子から転げ落ちるようにして、私の手をとった。

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