溺愛甘雨~魅惑の御曹司は清純な令嬢を愛し満たす~

【芽衣子side】


専務と食事に行くためにいったん帰宅することを願い出たら、亮子さんが喜んで、

『はい! 私、車で送り迎えします!』

と言ってくれた。

仕事もあるから遠慮したのだけれど『むしろこれが最重要業務!!』と亮子さんは断言。

車の方が時間も短縮できるので、甘えることにした。

亮子さんらしい真っ赤な外車に送ってもらい、アパートの出入口に入ろうとしたその時だった。

「芽衣子さん!」

私を呼ぶ声が。

振り向くと、スーツ姿の男性が立っていた。
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