季節は巡り、それでも貴方を想う
高校入学を控えた3月の終わり。わたしたちは、中学最後の思い出作りにと、各自お弁当を持参して、桜の木の下でお花見を楽しんでいた。
都心でのお花見は、ビルの群れを背負っていて若干風情に欠けるけれど、それでも咲き誇る桜は美しかった。満開の桜。広がる枝はおのおの、こぼれんばかりの淡いピンクを灯らせて、春の訪れをめいっぱい伝えている。
梢を通して、チラチラと踊る木漏れ日。周囲は花見客で溢れており、皆私たちと同じように食べて話して、楽しげに笑い合っている。
ショップ巡りをするのも楽しいけれど、こうやって季節ならではのイベントを楽しめるのは、すごく素敵な事だ。
おにぎりを頬張りながら、私は、お花見に誘ってくれた陽梨に心の中で感謝した。
陽梨と仲良くなれて良かった。そう思うのは、もう何回目になるだろう。
都心でのお花見は、ビルの群れを背負っていて若干風情に欠けるけれど、それでも咲き誇る桜は美しかった。満開の桜。広がる枝はおのおの、こぼれんばかりの淡いピンクを灯らせて、春の訪れをめいっぱい伝えている。
梢を通して、チラチラと踊る木漏れ日。周囲は花見客で溢れており、皆私たちと同じように食べて話して、楽しげに笑い合っている。
ショップ巡りをするのも楽しいけれど、こうやって季節ならではのイベントを楽しめるのは、すごく素敵な事だ。
おにぎりを頬張りながら、私は、お花見に誘ってくれた陽梨に心の中で感謝した。
陽梨と仲良くなれて良かった。そう思うのは、もう何回目になるだろう。