砂漠の国でイケメン俺様CEOと秘密結婚⁉︎
または、契約書で取り決めたことに従ってイスラム教徒の彼と結婚はしたが、あたしがイスラム教に改宗しなかったせいかもしれない。
ムスリムと異教徒との結婚の場合は、異教徒側が男性の場合(つまり、女性側がムスリムの場合)必ず男性はイスラム教に改宗しなければならない。
ところが、女性が異教徒の場合(つまり、男性側がムスリムの場合)必ずしも女性がイスラム教に改宗しなければならないということはない。
それに、あたしは「第三夫人」ということもあって、ムスリムにはならなかった。
——仕方ない。あたしは所詮、この地では「異教徒の女」なのだから……
「夫」であってもそうは呼べない彼——ラジュリーの腕の中で、あたしの表情がどんどん曇っていく。
そんなあたしの表情を見て、ファティマさんも、そして気がつくと護衛するかのごとくあたしたちを追ってきたワファーさんも(彼女も今はカラフルなドレス姿だ)困ったような顔をしていた。