砂漠の国でイケメン俺様CEOと秘密結婚⁉︎
゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚


支度が済んで天幕(テント)の外に出ると、意外なことにまだ昼間だった。

約二日、ほぼテントの中にいたのだ。時間の感覚がすっかり狂っていた。

サングラスの隙間から入ってくる、ひさしぶりの灼熱の太陽の陽射しが、目に眩しすぎて痛いくらいだ。

ファティマさんがまとめてくれたあたしの荷物を、ワファーさんがラントクルーサー(ランクル)に詰め込みながら言った。

「Come on.We have to arrive before the sun goes down. So dangerous in the desert at night.」
〈乗ってください。陽が落ちる前に到着しなければ。夜の砂漠はとても危険です〉

そして、あたしたちはロデオのように上下左右に揺さぶられる、広大な砂丘の海にまた漕ぎ出た。


だが、どういうわけか、さほど「ロデオ状態」は続かずにアスファルトの舗装路に入る。

車酔いが一段落して人心地ついたあたしは、隣に座るファティマさんに、前から気になっていたことを尋ねてみた。


「Do Muslims in this country ever fall in love?」
〈この国のイスラム教徒(ムスリム)の人って、恋はしたりしないの?〉

< 126 / 154 >

この作品をシェア

pagetop