砂漠の国でイケメン俺様CEOと秘密結婚⁉︎

「We do. Of course we do.」
〈しますよ、もちろんします〉

「But you guys are going to marry whoever your parents decide, right?」
〈でも、親の決めた人と結婚するんでしょ?〉

「We do. Of course we do.」
〈しますよ、もちろんします〉

ファティマさんは同じ言葉を繰り返した。


「So you guys fall in love, but eventually break up?」
〈じゃあ、好きになっても、結局は別れちゃうってこと?〉

びっくりしたあたしは声も大きくなる。


「We will not part, never.」
〈わたしたちは愛する人とは別れませんよ、絶対に〉

ファティマさんは穏やかに微笑みながら首を左右に振る。

「Because we cannot go against God's will.」
(アッラー)の御意志に(そむ)くようなことはできませんから〉


——えっ、もしかして……

昔のヨーロッパ貴族のように、夫も妻も、それぞれが愛人と「婚外恋愛」するのがあたりまえ、とか?

しかし、そんなあたしの不埒な考えは、こっぱみじんこに砕かれた。


「We fall in love with the fiancé our parents have chosen for us.」
〈わたしたちは、親が決めた婚約者と恋をするのです〉

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