青い夏の、わすれもの。
あたしが顔を上げて魁を見つめた時、魁の視線と交わった。


同じ場所...今日のこの景色のためにそれぞれがそれぞれに歩いてきた。

つまり、あたしと魁の世界線はずっと平行線だった。

交わることはなくて、今日遂にゴールの日を迎えてしまった。

この先も交わらないまま、ただひたすらに直線を描き続けるのかな?

ねぇ...魁。

魁はどうする?

これからあたしと...どうしたい?

聞ければいいけど、こういう大事なことは聞けないのがあたし。

心の中でうだうだしているうちに空が徐々に茜色を呈してきた。

風はひゅ~っと耳元をすり抜けていく。

1つに束ねた髪が風に揺れ、この胸をさらにドクドクさせる。

あたしは気持ちの整理がうまく出来ず魁から視線を外した。


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