青い夏の、わすれもの。
「山本さ、なんか変だよな最近」

「変...か。あはは。確かに変だね」

「笑って誤魔化すな。そういうところが山本の大きな欠点だ。つまらないのに無理に笑ったり、大丈夫じゃないのにヘラヘラしたり。どうしてそんなに繕う?」


自分では繕ってる自覚はまるでない。

これがわたしだから。

ここでこうして生きてるわたしは全部わたしだから。

なのに、なんで?

どうして、繕ってるなんていうの?

わたしはただ...

ただ...

傷付きたくないだけなのに。

傷付けたくないだけなのに。

だから笑ってるのに。

なんでそれを否定するの?

ねぇ...


「なんで?」

「何が?」

「質問に質問で返さないでよ」

「いや、それはこっちのセリフ」

「違う。こっちのセリフ。なんで?どうして?」

「だから、それはオレのセリフだ」

「違う。わーたーし!わたしのセリフっ!」


頬をパンパンに膨らませ、さつまくんを睨み付けると、さつまくんはニタニタと薄気味悪い笑みを浮かべた。


「何その顔。ムカつく」

「山本の顔の方が酷い。鏡で見てきたら?」

「女子の顔いじるとか最低!もぉ、なんなの?!」


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