秘密に恋して~国民的スターから求愛されています~
「お邪魔します」
「どーぞ」
前回会ったイメージとほぼ変わらず、ショートカットヘアがよく似合う小顔のスナガさんが軽く会釈をして家に上がる。
来客用のスリッパを履いて拓海の後を続く。

できる女性というイメージから常にスーツ着用のイメージがあったが、黒の足首が見えるアンクルパンツに、七分袖の白いブラウスを着ている。
手足が細いからスラっとして見える。

ソファに彼女が座って、拓海がお茶を用意する。
スナガさんは「気は遣わなくていいわ」と言ってiPadを取り出す。


私と拓海が隣り合うように座り正面にスナガさんが座っている。

「せっかくの休日にごめんなさいね。あ、あなたは今日はお休み?」
「はい。塾で働いているので…暦通りではないんです」
「なるほど。では本題に」

そう言って、姿勢を正すように背筋を更に伸ばして拓海に目を向ける。
眼鏡の奥から覗く目に力がある。
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