恋の駆け引きはいつだって刺激的【完結】
「千秋さん!手を…!」
「ん?どうかした?」

とぼけたような声を出してもなお、手でいやらしく腹部を撫でる。
予想できない動きのする手を掴むけれどとめてくれるどころかそれは加速する。

私はだんだんくらくらしてきて
のぼせているのか、彼のせいなのかわからなくなる。千秋さんの左手が私の胸に触れた。

「やっ…」
「お風呂だと君の可愛い声が余計に響くね」

そういう”言葉”で攻めるのはやめてほしい。
いや、言葉じゃなければいいっていうわけでもないのだけど。
体を捻っても彼の手はポイントをついてくる。

「気持ちいい?」

甘い声が耳朶を打つ。私はうんと頷いた。
そのあとも私をいじめるのが好きなようで、のぼせそうな私を見てようやく解放してくれた。
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