恋の駆け引きはいつだって刺激的【完結】
趣味は家庭菜園、座右の銘は不撓不屈。

私の小さな頃に父と離婚した母は常に男をとっかえひっかえしては酒に溺れていて幼少期の思い出のほとんどは母のせいで散々だった。

食べるものも日々困っていて空腹が苦手なのは幼少期の環境のせいだ。
学校へ通い始めるとそれなりにいい友人に出会って、家に帰りたくないからってぐれたりすることもなかったのはその時傍にいてくれた友人のお陰だと思う。そのころの友人とは今でも連絡を取り合っている。


小学生のころ、一人の男の子と近所の市民図書館でよく一緒にお話をしていた。多分、初恋だったのだと思う。
彼の名前は”なつき”君と言って、痩せている私を心配してよくお菓子をもってきてくれていた。
でも突然、彼は来なくなってしまってそれっきりだった。

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