恋の駆け引きはいつだって刺激的【完結】
どういうこと?これは不倫にならないようにわざと好きと伝えたのだろうか。
狼狽する私なんてお構いなしに千秋さんが続ける。

「大丈夫だよ。ちゃんと断ってるし、俺は浮気なんてしないよ」
「そ、そうじゃなくて」
「そうじゃない?」

眉を顰め不思議そうに私の顔を覗きこむ彼に私はなんて言ったらいいのかわからずに必死に目で訴えるが一向に伝わらない。

「あの!」
「うん?どうしたの?なんか変だよ。もしかしてまだ…」
「違います!えっと…だから…これ…」

私は千秋さんの彼女への返信の”好き”の部分を指さす。
千秋さんはじっとそれに視線を移していった。
そして、それがどうしたの?と涼しい顔で言う。

「ど、どうしたのじゃなくて!」
「うん?好きだよ。当たり前だよ」
「え?!好きなんですか」
「うん。どうして?」

だって!と声を張り上げ私は立ち上がる。ドン、とダイニングテーブルに両手をついて千秋さんを見下ろす。





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