恋の駆け引きはいつだって刺激的【完結】
意味がわかっていない千秋さんに私の感情はどんどん溢れ出て苛立ちさえおぼえてしまう。
興奮する私とは対照的に、うん?と言って冷静な彼に私は更に声を張る。
「好きって…言われたことありません!」
「え?」
普段も大きい目をさらに丸く、大きくして彼の言葉が止まる。
私は涙目になりながら伝えた。
「好きって…言われたこと、ないんです」
「えっと…そうだっけ?」
千秋さんの返答に全身の力が抜けてヘロヘロと椅子に座る。
どういうことだろう。そうだっけ?って何?私のことは好きだったということだろうか。
こんなに悩んでいたのにあっさり好きだよと言われて混乱する。
「ごめん。言ったことなかったかな?いつも桜子の方が早く寝るでしょう?寝つきがいいからすぐに寝ちゃうけど、毎晩寝ている君の顔を見ながら好きだよって言ってるから毎日言ってるつもりになってた。確かによく考えたらちゃんと言ったことなかったかもしれない」
「…へ?寝てる、時?」
どうやら、千秋さんは毎晩私が先に眠りにつくと好きだよと言っているらしいのだけど、にわかに信じられない。
でも、当然だとでもいうような真っ直ぐな目を見ると本当なのかと思ってしまった。
興奮する私とは対照的に、うん?と言って冷静な彼に私は更に声を張る。
「好きって…言われたことありません!」
「え?」
普段も大きい目をさらに丸く、大きくして彼の言葉が止まる。
私は涙目になりながら伝えた。
「好きって…言われたこと、ないんです」
「えっと…そうだっけ?」
千秋さんの返答に全身の力が抜けてヘロヘロと椅子に座る。
どういうことだろう。そうだっけ?って何?私のことは好きだったということだろうか。
こんなに悩んでいたのにあっさり好きだよと言われて混乱する。
「ごめん。言ったことなかったかな?いつも桜子の方が早く寝るでしょう?寝つきがいいからすぐに寝ちゃうけど、毎晩寝ている君の顔を見ながら好きだよって言ってるから毎日言ってるつもりになってた。確かによく考えたらちゃんと言ったことなかったかもしれない」
「…へ?寝てる、時?」
どうやら、千秋さんは毎晩私が先に眠りにつくと好きだよと言っているらしいのだけど、にわかに信じられない。
でも、当然だとでもいうような真っ直ぐな目を見ると本当なのかと思ってしまった。