恋の駆け引きはいつだって刺激的【完結】
♢♢♢
結婚式は都内で挙げることになっていた。
控室をノックしてドアを開けると緊張しているのか表情のかたい桜子が背筋を伸ばして座っている。
「もう少しだけど大丈夫そう?」
今日はメイクも髪型もすべてヘアメイクさんに施してもらっているから一段と綺麗だった。
動きにくそうに眉をひそめてゆっくり立ちあがる彼女がかわいらしくてたまらない。
結局ドレスは最初に選んだプリンセスラインのドレスになったが、純白のそれは彼女の美しさをより引き立てていて本当に美しい。
「千秋さん、どうしよう。トイレ行きたくなったら…」
「あまり深く考えない方がいいよ。それよりも、」
二人っきりの控室で、彼女のあごに手を添える。
珍しく動揺するように動く瞳に自分のそれを重ねる。
「本当に綺麗だ」
「ありがとうございます。なんだかシンデレラにでもなった気分です」
「シンデレラ?」
「はい。でも、シンデレラってしたたかな女性だと思うんです」
「強か?」
彼女が小刻みに頷く。
「ガラスの靴だって、絶対わざとおいてきたんだと思うんです。でも、それは悪い意味じゃなくて…世の中はそういうふうに強かに生きないとやっていけないっていうことなのかなって」
「ふふ、すごいことを言うね。君はやっぱり面白い」
そう言って、彼女に影を落とし唇を重ねた。
誓いのキスの前にキスをしてしまったがどうしても綺麗な彼女を目の前にしたら胸の奥を搔き立てられる衝動を抑えることが出来なかった。
結婚式は都内で挙げることになっていた。
控室をノックしてドアを開けると緊張しているのか表情のかたい桜子が背筋を伸ばして座っている。
「もう少しだけど大丈夫そう?」
今日はメイクも髪型もすべてヘアメイクさんに施してもらっているから一段と綺麗だった。
動きにくそうに眉をひそめてゆっくり立ちあがる彼女がかわいらしくてたまらない。
結局ドレスは最初に選んだプリンセスラインのドレスになったが、純白のそれは彼女の美しさをより引き立てていて本当に美しい。
「千秋さん、どうしよう。トイレ行きたくなったら…」
「あまり深く考えない方がいいよ。それよりも、」
二人っきりの控室で、彼女のあごに手を添える。
珍しく動揺するように動く瞳に自分のそれを重ねる。
「本当に綺麗だ」
「ありがとうございます。なんだかシンデレラにでもなった気分です」
「シンデレラ?」
「はい。でも、シンデレラってしたたかな女性だと思うんです」
「強か?」
彼女が小刻みに頷く。
「ガラスの靴だって、絶対わざとおいてきたんだと思うんです。でも、それは悪い意味じゃなくて…世の中はそういうふうに強かに生きないとやっていけないっていうことなのかなって」
「ふふ、すごいことを言うね。君はやっぱり面白い」
そう言って、彼女に影を落とし唇を重ねた。
誓いのキスの前にキスをしてしまったがどうしても綺麗な彼女を目の前にしたら胸の奥を搔き立てられる衝動を抑えることが出来なかった。