恋の駆け引きはいつだって刺激的【完結】
「リップ取れてないですかね」
「大丈夫だよ」
彼女はにっこり照れ臭そうに微笑んだ。
シンデレラのストーリーは知っている。
彼女が言うように強かな女性だったのかもしれないが、もしそうだとするのならその強かさも含めてシンデレラの魅力なのだろう。
「これからも一緒にいてくれる?」
「もちろんですよ。妻ですから」
「嬉しいよ。一片の悔いもないように生きないとね」
「へ?」
何を言っているのかわからないというように首を傾げる彼女に俺は何でもないよと返した。
君の夢を共有出来たらいいのに、とも思ってしまう。
毎日が楽しいのは桜子のお陰だよ。
「さぁ、そろそろ時間だよ。行こう」
「はい」
長い睫毛が揺れる。
伏し目がちに頷く彼女の手を握った。
――…
…
大理石の上を歩きながら、靴音が響く。
会場内は波の煌めきをイメージして作られたと聞いていたが全くその通りで聖壇の奥に広がるガラスから差し込む光が神秘的だった。
緊張しないで、と耳元で囁くが彼女の耳には全く届いていないようで顔が強張っていた。
「大丈夫だよ」
彼女はにっこり照れ臭そうに微笑んだ。
シンデレラのストーリーは知っている。
彼女が言うように強かな女性だったのかもしれないが、もしそうだとするのならその強かさも含めてシンデレラの魅力なのだろう。
「これからも一緒にいてくれる?」
「もちろんですよ。妻ですから」
「嬉しいよ。一片の悔いもないように生きないとね」
「へ?」
何を言っているのかわからないというように首を傾げる彼女に俺は何でもないよと返した。
君の夢を共有出来たらいいのに、とも思ってしまう。
毎日が楽しいのは桜子のお陰だよ。
「さぁ、そろそろ時間だよ。行こう」
「はい」
長い睫毛が揺れる。
伏し目がちに頷く彼女の手を握った。
――…
…
大理石の上を歩きながら、靴音が響く。
会場内は波の煌めきをイメージして作られたと聞いていたが全くその通りで聖壇の奥に広がるガラスから差し込む光が神秘的だった。
緊張しないで、と耳元で囁くが彼女の耳には全く届いていないようで顔が強張っていた。