秘密の秘密は秘密じゃないのかもしれない
どれだけの時間抱き合っていたのだろう。

私たちは明るい中何度も求めあってしまった。

まどろみの中、雅臣さんがコーヒーとパンを持ってきてくれた。

「真帆。起きられる?」

「はい。」

私の隣にくっついて座りやっとブランチをした。

「コーヒーありがとうございます。」

「いや。また無理させちゃったよな。」

「もうっ!」

「明後日から会社だと思うと現実逃避したくなったのかも。」

「雅臣さんでもそんなことあります?あんなに仕事ができる人なのに?」

「営業は契約取ってなんぼだろ?それに取ってきた契約もいかに長く付き合ってもらい、切られないようにする根回しも大変だしな。でもやりがいもあるし、客先に行って話すのも嫌じゃないから向いてるとは思うよ。でもさ、酒を飲まされたりとか本意じゃないこともあるし。まだこんな風習あるのかってこともあるしな。」

「そうですよね。でも私にとっては尊敬する上司ですよ。」

「そんなこと言われたらやるしかないな。」

「明後日からまた頑張りましょうね。食べたら洗濯して買い物に行かないと夕飯がないですよ。」

「よし。俺が干すよ。」

「ダメーッ!それはダメ。」

「なんで?」

「恥ずかしいから。」

「今さら?もう中身は何度も見たよ。外側なんて興味ないよ。」

「言わないで!もうっ。」

「俺はこれが1番だから。」

私の首筋に吸い付く。
赤い跡が残ったのだろう。
雅臣さんは見て満足そうに頷いた。

「私が干しますから待っててください。」

雅臣さんは食器を片付けてくれ、私は洗濯を干した。  
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