キミを描きたくて
そう飲み込んでも、なかなか難しい。
…そうだよね、ひと月もあるんだよね。

もう明日帰ってくるみたいな気でいたけど。

…大丈夫、なんだよね。


なんとなく、自分の頭を撫でてみる。
それでも全然満足しない。

あの日の、樹の笑みは、なんだったんだろう。

必死に夢を思い出すも、その夢も割と前なので思い出せない。
そうだ、また夢を見ればいい。

時刻は午前11時27分。

少し、お昼寝でもしよう。


そう思って目を瞑る。
お兄ちゃんのこと、考えてたら見れるかな。

お兄ちゃんが帰ってきたら…

全部怒ろう、とりあえず。
なんでこんなに1人にしたのって、なんで手紙も写真も送ってくれなかったのって。

1人で寂しかったんだよって。

全部、全部全部全部。


そう考えているうちに、どんどん眠気が来る。
早く眠ってしまおう。


嫌なことは全部、現実も全部忘れて。
それでいいんだ。


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