キミを描きたくて
紫月くん、だっけ。
やけに焦った様子で店内に駆け込んだかと思うと、俺を呼んだ。


「ゆっくり話そう。依茉ちゃんのアトリエに行こうか」


入ったことあるでしょ?なんていいながら、店長にコーヒーを頼む。

この様子なら、きっと依茉ちゃんと連絡を取れていないんだろうな。


「お前は依茉と連絡できてんの」

「できてるわけないじゃないか。あの日から一切ね」

「…依茉のマンションのオートロックは知ってる」

「まさか、凸るつもり?」


ハハッ、と笑いが出る。
きっと依茉ちゃんは幸せなのに。

そんなことを、僕らが壊していいのだろうか?


「いくらなんでも、数日も連絡つかないのはおかしすぎる。」

「依茉ちゃんはずっとお兄さんとの生活を夢見てたから。邪魔しちゃ悪いかもよ」

「依茉は俺の彼女だから。」


手伝ってくれるでしょ?なんて言うその顔が憎たらしい。
依茉ちゃんの彼氏を名乗れる、その顔が憎い。

…でも、今は協力するしかない。
何が起こったのか。

依茉ちゃんの家に、行くしかないんだ。
< 201 / 201 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:6

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

猫を拾った
ソ連/著

総文字数/29,045

恋愛(純愛)58ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
猫を拾った 本当は殺すつもりだった 生き残りは必要ない でもその猫だけは殺せなかった 「...ひっ、人殺し...!!」 「わ、私が猫っぽい...ですか?」 やけに人間らしくて可愛い猫を拾った ...ボスには、そういうことにしている ♡― ― ― ― ― ― ― ― ― ―♡ アキに拾われた自称猫 結城 紫(ユウキユカリ) 「猫だから人の言葉話せないんですにゃぁん」 「い、いや、人間ですすいませんわぁお米美味しい!」 × 猫を拾った別名“深海魚” 秋原 千里(アキハラチサト) 「...ついてこい」 「猫は米なんざ食わないだろう」 ♡― ― ― ― ― ― ― ― ― ―♡ 【注】流血表現あり
confused me
ソ連/著

総文字数/34,266

恋愛(純愛)100ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「探すのに一苦労したよ」 舌なめずりをした男が私の四肢を縛り付ける そして、馬に乗るかのように私にまたがる 「どうして逃げちゃうかなあ」 「せっかく...こんなにも僕が愛しているのに」 「あぁ、心配しないで。もう何も無いから」 「君のご両親も皆、もう邪魔なんてしないから」 ......あの、誰かと間違えてませんか? ♡― ― ― ― ― ― ― ― ― ―♡ ドロドロに愛される平凡女子 神門 優里(ミカドユリ) 「あの、誰ですか」 「わ、私じゃないと思います」 × ドロドロに愛すハイスペ男子 京極 律(キョウゴクリツ) 「大人しくしていれば何もしないよ」 「君が嫌いでも、僕は愛しているよ」 ♡― ― ― ― ― ― ― ― ― ―♡ 平凡×異常 ヤンデレに愛された女の末路とは...? 本編 :2021/08/16 〜 2021/08/17 番外編:2021/08/17 〜 2021/08/20 ♡Thank you for your opinion♡ majo#様 夏恋様 -真白-様 【注】流血表現あり。
サザンカトラブル
ソ連/著

総文字数/3,897

恋愛(その他)10ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
あなたは 愛を 退き続ける――――― ...と思っていたのに なんで優しい顔をするんですか _________________________ 難波 輝(なんば ひかる) 狂愛者 × 高橋 由奈(たかはし ゆな) 失意者 _________________________ ※この作品には狂愛表現しか含まれておりません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop