キミを描きたくて
「行けばいいだろ」
「あっ…はい」
「もういい、依茉なんて知らない」
「か、会長…!こ、これ、これだけ持ってってくださいよ」
そう言って、宮崎さんから受け取ったラブレターを渡す。
「誰?これ」
「わ、依茉ちゃん!店長が急ぎでーって!早く行こう?」
隼人くんがまた割って入る。
会長は隼人くんを睨んだかと思うと、連絡する、とだけ言って帰っていく。
私たちには、平穏が訪れた。
「ご、ごめんね急にきちゃって…怒らせたよね、僕」
「まあ、元々今日機嫌悪かったから仕方ないですよ…それより、いかなきゃなんですよね?」
黒い軽自動車。
そういえば免許をとって、買ったと言っていたっけ。
助手席に乗り込んで、荷物を前に抱える。
「じ、実はさ。言いにくいんだけど…店長からって、嘘」
「え?」
「なんとなーくこう…依茉ちゃんにしかできない、相談があってさ」
僕ら付き合い長いでしょ、と言われてまあ…と頷く。
確かに、いつもは私の話を聞いてもらってばかりで、隼人くんの話なんて、聞いたことがない。
「あっ…はい」
「もういい、依茉なんて知らない」
「か、会長…!こ、これ、これだけ持ってってくださいよ」
そう言って、宮崎さんから受け取ったラブレターを渡す。
「誰?これ」
「わ、依茉ちゃん!店長が急ぎでーって!早く行こう?」
隼人くんがまた割って入る。
会長は隼人くんを睨んだかと思うと、連絡する、とだけ言って帰っていく。
私たちには、平穏が訪れた。
「ご、ごめんね急にきちゃって…怒らせたよね、僕」
「まあ、元々今日機嫌悪かったから仕方ないですよ…それより、いかなきゃなんですよね?」
黒い軽自動車。
そういえば免許をとって、買ったと言っていたっけ。
助手席に乗り込んで、荷物を前に抱える。
「じ、実はさ。言いにくいんだけど…店長からって、嘘」
「え?」
「なんとなーくこう…依茉ちゃんにしかできない、相談があってさ」
僕ら付き合い長いでしょ、と言われてまあ…と頷く。
確かに、いつもは私の話を聞いてもらってばかりで、隼人くんの話なんて、聞いたことがない。