【溺愛結婚】懐妊後、御曹司から猛烈に溺愛されています。〈改稿版〉
藍にそう言われたわたしは「もちろん。これからも藍にずっと愛してもらう覚悟なら、あるに決まってるでしょ? だって藍の妻になれる女は、わたししかいないんでしょ?」と返事を返した。
「ご名答。よく出来ました」
そう言ってハニカムような笑顔を向けた藍に、今度はわたしから藍の唇にキスをした。
「珍しいじゃん、透子からキスしてくれるなんて」
と言いつつ、藍は嬉しそうに笑っている。
「藍。浮気したら、即離婚するからね」
「バカだな。俺が浮気なんてする訳、ないだろ? 俺は透子一筋の男なんだからさ」
「本当かな〜」
なんて言いながらも、わたしは藍のことを信じている。藍だけが、わたしの全てだ。
藍と出会って気づいた。大切な人はいつも、すぐそばにいることを。
「あ、今動いてる」
「どれどれ?」
こうして父親になる嬉しさが、藍からたくさん伝わってくる。
藍はきっといい父親になる。わたしはそう確信している。
「赤ちゃん、産まれたら……わたし、なんだか泣いちゃいそうかも」
きっと感動して、泣いてしまうに違いない。
「大丈夫だ。その瞬間を、俺も一緒に見届けるから」
「……うん」
藍が一緒なら、わたしはもう何も怖くない。藍がいるから、大丈夫。