【溺愛結婚】懐妊後、御曹司から猛烈に溺愛されています。〈改稿版〉
「……はあ?」
さ、寂しいって……。そんなこと、ないのに。
「透子は、本当にいい身体してるんだよな……。あの抱き心地、たまらないんだよな。な、透子?」
「なっ……!? あ、藍のバカ……!変態っ!」
藍のそのニヤニヤした表情に、わたし藍の腕を叩いた。だけど藍にその腕を掴まれてしまう。
「あ……あお、い?」
藍に見つめられると、いつもその瞳(め)から逃れることが出来ない。目が離せなくなる。
「透子、俺のことどう思ってる?」
「……え?」
なのに急に真面目な表情になり、わたしを見つめてくる。
「もう結婚して三ヶ月経ってるけど、透子は俺のこと、好きになってくれた?」
「それは……」
その答えは、わたしの中ではもう決まっているんだ。
「それは……?」
そう問いかけられたわたしは、少し考えてから「……そうなんだと、思う」と答えた。
「え?」
「多分……好きなんだと、思う」
いつからかなんて、正直分からない。 だけどわたしは、いつの間にか藍のことを好きになっていたのかもしれない。
気がついたら、藍のことばかり考えようになっていた。 藍の優しさに触れる度に、胸がドキッとするし、ちょっと嬉しくなったりして。
「わたし、藍のことが好き」
これはもう、恋だ。