❀洋服屋―――future―――❀
そんな時、彼はドキリとしており、彼女の鳴き声を見てしまった。

これが、彼女の見せた、素顔なのかもしれない。

初めて見せて来た、泣き顔😭である。


―――お母さん・・・なんで死んでしまったの・・・?

どうして?御爺様まで・・・死んでしまったの?


彼女はワンワン泣き出した。

ワンワン泣き出すと、突然、ふわりと何かに抱きこまれる思いがした。

彼女は思わず「な・・・放しなさいよ・・・」と叫んだ。


―――放さない・・・

放さない・・・


「俺の気持ちが分かるまで・・・放さん・・・」


―――な・・・何よ?

何よ?私の何を知っているの?




私の何が分かるっていうの?


お母様も・・・御爺様もいない・・・



悔しい 悔しい―――。



―――ならば・・・お母様と御爺様の分まで・・・生き延びる事だ・・・




『fashion』の『future』を営むように、それが生き甲斐の筈だ。




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